Advancedレベル

2023年度Advancedレベル研修実施要項

 URAスキル認定制度におけるAdvancedレベルの研修は,URAあるいはURA業務の経験を有する人を主たる対象に,従事業務に関係する知識やノウハウの獲得や振り返りを目的としています。研修は専門業務区分ごとに行われます。

 Advancedレベルは共通科目と専門科目で構成されます。専門科目は関係団体が実施します。認定専門URAの申請を検討されている場合は,共通科目と申請を希望する専門業務区分の専門科目両方を受講し,Advancedレベルを修了する必要があります。

 なお,Advancedレベルの研修受講については各専門業務区分が定める受講者に求める能力(研修を受講するために前提となる知識や経験)を満たせばどなたでも受講できます(認定URAである必要はありません)。

 費用等については実施要項で必ず確認してください。

重要:認定専門URAの審査実施時期は未定です(2023.8.31)

専門業務区分

Advancedレベルと認定専門URAは専門業務区分を設定して研修及び認定審査を行います。これは従事する業務によって求められる知識やスキル,また実績の現れ方が異なるためです。なお,本制度においては,あくまで認定審査を行うための区分であり,通常の業務においては自身が専門とする業務だけではなく,それに付随するさまざまな情報やスキルを幅広く獲得していくことが極めて大切であるという考え方で制度を運用しています。

専門業務区分は現在5つ設定されていますが,今後のURAの業務拡大・深化,URA業務従事者人口の増加等に伴い拡充されることを前提としています。

専門業務区分と人材像(検討中のものを含むため,変更される場合があります)

大学戦略の企画立案:調整中

プロジェクト企画・運営:調整中

セクター間連携:調整中

知的財産管理と活用:大学や研究機関でURAとして求められる知的財産の管理と活用に関して,高い問題解決能力,研究の活性化能力,組織の機能強化能力等を習得し,最終的には,知的財産に関するすべてのソリューションサービスを提供できる能力と実績を兼ね備えた人材

医療系:医学・医療分野における研究支援に関する業務の特殊性・特異性と、関連法令等を理解したうえで、資金調達、各種ステークホルダーとの連携に関する支援、技術移転や事業化などの実用化に向けた企画や戦略における助言、提案が行える。

共通科目

共通科目は,URAとして把握しておくべき情報のアップデートを目的とします。

重要)共通科目の開始時期については未定です。(2023.8.31)

専門科目

専門科目は,専門業務区分ごとに開講されます。実施時期や方法は区分によって異なります。

専門業務区分研修実施団体問い合わせ先備考
大学戦略の企画立案RA協議会2023年度から開始予定
プロジェクト企画・運営RA協議会2023年度から開始予定
セクター間連携信州大学/RA協議会2023年度から開始予定
知的財産管理と活用UNITTcontact★unitt.jp2022 年度から開始
医療系医療系産学連携ネットワーク協議会(medU-net)jinzaiyosei.tlo★tmd.ac.jp2023年10月〜12月

研修実施団体にお問い合わせの際は,「問い合わせ先」の「★」を「@」に変更してください。

専門業務区分ごとのシラバス

【知的財産管理と活用】

当該専門業務区分における人材像

 大学や研究機関でURAとして求められる知的財産の管理と活用に関して,高い問題解決能力,研究の活性化能力,組織の機能強化能力等を習得し,最終的には,知的財産に関するすべてのソリューションサービスを提供できる能力と実績を兼ね備えた人材

当該専門業務区分で対象とする分野

  • 知的財産の創出に関し,研究者等からの相談を受け創出支援に関する業務
  • 知的財産の保護に関し,研究者,弁理士等と権利化内容の調整・支援に関する業務
  • 知的財産の契約/法務に関する業務
  • 知的財産の活用に関し,技術移転やベンチャー支援,係争など交渉・支援に関する業務
  • ソフトウェア(主に著作権を中心に)の取り扱いを支援する業務
  • 研究データ(主に秘密情報,研究エビデンスを中心に)の取り扱いを支援する業務

受講者に求める能力(研修を受講するために前提となる知識や経験)

受講対象者は,以下のいずれか1つ以上に該当する者とする。

  1. 大学/研究組織/企業/特許事務所等で知的財産業務に携わっている実務者又は経験者
  2. 大学/研究組織/企業/特許事務所等で知的財産業務に携わっていくことを考えている人

当該専門業務区分の研修での達成目標

  •  大学や研究機関で扱う知的財産権(特許権,実用新案権,意匠権,著作権,育成者権,営業秘密,商標権等)や研究成果有体物,ノウハウ,研究データ等の管理と活用(知財戦略,技術移転,事業化)に関する知識を習得する。
  •  習得した知識を活用し,大学や研究機関における知的財産戦略の立案,対外組織との交渉や契約締結,技術移転及びそのためのマーケティング,ベンチャー支援,組織的な知的財産啓発活動や人材育成等を実践・主導する。

当該専門業務区分におけるスタークラスのイメージ

 Advancedレベルの人物像に加えて,知的財産分野において組織のトップとして,知財業務の立ち上げから運営までに直接関与し,また技術,経営,知財等の広範囲にわたる知識と経験を有する人材。

【医療系】

当該専門業務区分における人材像

医学・医療分野における研究支援に関する業務の特殊性・特異性と、関連法令等を理解したうえで、資金調達、各種ステークホルダーとの連携に関する支援、技術移転や事業化などの実用化に向けた企画や戦略における助言、提案が行える。

当該専門業務区分で対象とする分野

医学・医療分野における研究支援、産学連携活動全般

受講者に求める能力

・認定URAであること(URAとしての基本知識&スキルは有している) かつ

・下記1又は2のいずれかの経験を有すること

  1. 大学等の研究機関又は医療機関等において医学・医療に関連する分野の研究支援担当として3年以上の業務経験を有する。
  2. 医学/医療分野における企業・法人等において5年以上の業務経験を有する。(必修又は選択の履修科目のいずれかの内容に関連する業務経験に限る)

当該専門業務区分の研修での達成目標

  • 医学・医療分野における研究支援に関する業務の特殊性・特異性を理解できる
  • 医学系・医療分野における研究、事業化に関する関連法令等を理解できる
  • 上記を踏まえて適切な研究支援や研究戦略を提案できる。

当該専門業務区分におけるスタークラスのイメージ

Advancedレベルの人物像に加えて、企業や社会のニーズを分析・評価するマーケティング力、ビジネスプランニング力を有し、組織の研究経営に資するプロジェクト構築や資金調達、企画立案、人材育成、スタートアップ支援等が行える。