制度の概要
URAスキル認定制度におけるURA人材の定義と
各認定レベルの人材像
URAについては様々な定義がありますが、この認定制度では、本制度におけるURA人材を定義し、その人材像に合致するかどうかを評価する、という考え方で設計されています。
URAスキル認定制度におけるURA人材
URAスキル認定制度における人材は次のように定義されます。
「大学等組織全体を俯瞰しながら、学術的専門性を理解しつつ、自身の業務に関する専門性とセクターに偏らない能力を駆使して、多様な研究活動とそれを中心に派生する様々な業務に積極的かつ創造性をもって関わり、研究者あるいは研究グループの研究活動を活性化させ、組織全体の機能強化を支える人材」
この人材の定義は、認定制度構築時におけるURA人材の定義であり、今後URA業務がさらに広範化、深化した場合はURAが従事する業務の定義とそれに基づくそれぞれの人材像が改定されるという前提です。
このURA人材の定義と論点整理を踏まえ、認定URAと認定専門URAの2つの認定レベルを設定しました。認定URAは論点整理における基準適合性を、認定専門URAは卓越性を評価軸としています。
認定URAの人材像
URAとして関わる業務全般の知識を一定レベル以上備え,かつ大学等,我が国の研究組織での一つ以上の中核的業務(当該URAが主として従事している業務)の経験を有し,研究者,研究グループの研究活動の活性化に主体的に関わる能力を備えた人材。
認定専門URAの人材像
URAとして十分な実績を有しており,一つ以上の中核的業務(当該URAが主として従事している業務)に関する卓越した能力を備え,組織内外の関係者と協力して研究者,研究グループの研究活動の活性化に重要な位置付けで寄与するとともに,組織の機能強化に貢献できる人材。
認定スキームの全体像
認定URAと認定専門URAの二つの認定レベルがありますが、どちらも認定基準の考え方は同様です。つまり、認定基準は人材像とスキル標準におけるスキルに基づき設定しています。スキルは業務遂行能力(知識・理解力と問題解決能力)+業績(経験あるいは実績)で構成されています。それぞれを研修と審査を組み合わせて質を保証しようという設計です。
認定スキーム
それぞれの認定スキームは次のとおりです。
研修・審査の設計コンセプト
本認定制度は研修と審査で構成されています。研修で業務遂行能力の要素である知識・理解力を最低限担保し、審査で業績(経験あるいは実績)を評価し、その結果に基づき認定されます。そのため、審査を受ける前に指定されたレベルの研修を修了していることが求められます。
認定URAの申請にはCoreレベルの研修修了が必要です。Coreレベルの研修受講にはFundamentalレベルの研修を修了している必要があるため、審査を希望する人はFundamentalレベルから受講する必要があります。
認定専門URAの審査を受けるには、認定URAであることとAdvancedレベルの研修を修了することが必要です。
認定専門URAの審査は5つの専門業区分ごとに行われます。ご自身の業務内容や業務実績に基づき、どの区分で審査を受けるかを検討してください。
なお、Advancedレベルの研修内容については現在検討中です。準備ができ次第、本webサイトでお知らせします。
認定専門URAの5つの専門業務区分
⚫︎ 大学戦略の企画立案
⚫︎ プロジェクト企画・運営
⚫︎ セクター間連携
⚫︎ 知的財産管理と活用
⚫︎ 医療系
年間スケジュール
本認定制度は前期、後期を設定し、前期・後期それぞれを一つの期として扱います。
前期:4月1日〜9月30日
後期:10月1日〜翌3月31日